【病院薬剤師】2025年6月の勉強ノート
【ご注意】
本記事は、医療関係者を対象とした情報を含んでおり、一般の方(患者さんなど)を対象としたものではありません。
ご自身の治療や服薬に関するご不明点は、必ず主治医や薬剤師にご相談ください。
カルテ用語
FMOX:フロモキセフ(フルマリン)
HHS:高浸透圧性高血糖症候群
ACS:急性冠症候群
CAG:冠動脈造影検査
PD:パーキンソン病
ダブトラ:ダブラフェニブ+トラメチニブ(非小細胞肺がん)
BT:バクテリアルトランスロケーション
異所性感染とほぼ同義
MM:多発性骨髄腫
BPPV:良性発作性頭位めまい症
フェジンの注意点
希釈はブドウ糖→生食は結晶化を起こし、静脈炎のリスクになる
2分以上かけて投与→急速投与で、頭痛、倦怠感、動悸、悪心などのリスクあり
ウィルソン病
先天性銅代謝異常。銅の代謝排泄ができなく、銅過剰状態が続く。
治療:キレート剤や亜鉛の内服で銅の吸収を抑える。銅過剰により鉄の吸収が落ちるため、鉄の補充も行う。
チアミラールの特徴
作用発現時間30秒(プロポフォールと同等)
作用持続時間10-15分(プロポフォール以上ミダゾラム未満)
喘息患者に禁忌
強塩基性→血管外漏出で細胞壊死リスクあり
レギチーン
褐色細胞腫の術中血圧管理で使う。
術中手技で褐色細胞腫を圧迫したり、損傷した時にカテコールアミンが大量放出され、血圧が急上昇する。病態的に発作性高血圧を起こすこともある。この時に即効性のあるレギチーンで血圧管理を行う。
巨大結腸症
クローン病や潰瘍性大腸炎などで腸の蠕動運動が低下し、異常拡張した状態。
チキジウムなどの鎮痙薬の副作用で起こることも。
モビッツ2型
心電図波形の一種。PR間隔の延長を伴わず、QRS波が脱落する。
3度房室ブロックへの進行が多い。
ペースメーカー適応。
ロイコボリンレスキュー
10mg内服または6-12mg静注or筋注を6時間ごとに行う。
MTX週間量の3倍量が、1日のロイコボリン最低量。(MTX8mg/週→ロイコボリン24mg/日以上)
副作用改善(多くは血球系検査値改善)まで続ける。
ブイフェンド注
希釈液(1Vあたり注射用水19mlで溶解した後)
生食、5%ブドウ糖、リンゲル液、1-4号液
希釈濃度
5mg/ml以下
投与速度
3mg/kg/h以下
脊椎の番号
頭側から
頸椎:C1〜7
胸椎:T1〜12
腰椎:L1〜5
仙椎
ビカネイトの容器と外袋
ビカネイトは内部からの二酸化炭素漏出によってpHが上昇すると、難溶性の塩を形成する。
そのため、直接容器には非ガス透過性の素材が使われている。また、外袋にはインジケーター(炭酸ガス検知剤)が備わっており、中でガスが漏れていた際は使用前に分かるようになっている。