【新人薬剤師・薬学生向け】CcrとeGFRの違いをやさしく解説!〜腎機能をどう読み取る?〜
linze_neko
病院薬剤師Lの備忘録
病棟業務や服薬指導、TDMなど、薬剤師がカルテに記録を残す場面は意外とたくさんあります。その中でも「SOAP形式」は、医療現場でスタンダードな記録の書き方です。
でも、いざ書こうとすると「何をどこに書けばいいの?」「これってS?O?」と悩むことも多いですよね。
この記事では、SOAP形式の基本的な考え方と、薬剤師が実際に使う場面での記載例を交えてわかりやすく解説します。
SOAPとは、以下の4つの要素から成り立つ記録の枠組みです。
患者さんやご家族が話したこと、訴えた症状などの「主観的な情報」を記載します。
例:
実際に確認できる「客観的な情報」を書きます。
例:
SとOをふまえた薬剤師としての「薬学的評価」を記載します。
例:
評価をもとにした「今後の対応や提案」を書きます。
例:
SOAPを書くときには、以下のポイントを意識しましょう。
S(主観的情報):
「朝飲むのをたまに忘れてしまうことがあります。」
O(客観的情報):
処方薬:アムロジピン5mg 1錠 毎朝
BP:150/92(病棟測定)
服薬カレンダー未使用
A(評価):
朝の服薬忘れによる血圧コントロール不良の可能性あり。アドヒアランス低下が懸念される。
P(計画):
服薬カレンダーの導入を提案。患者へ使用方法を説明し、理解得られた。明日以降の服薬状況を再確認予定。
SOAPを初めて書くときにありがちなミスも紹介します。
ミスの例 | 対応のポイント |
---|---|
SとOの情報が混ざっている | 情報の「出どころ」を意識して分類する |
Aがただの感想になっている | 薬学的視点からの評価・推測を書く |
Pがあいまい | 具体的な行動を書く(例:再確認、説明、提案など) |
SOAP形式を使いこなすことで、薬剤師としての観察力や評価力、チームへの情報共有の質がぐっと上がります。
初めのうちは短くてもOKです。まずは「S」「O」「A」「P」に分けて考える習慣をつけましょう。経験を積むうちに、自然とスムーズに書けるようになりますよ。